農林水産省は27日、最低量の輸入義務に基づくミニマムアクセス(MA)米のうち、主食用について今年初の入札を行った。価格高騰対策として例年より3カ月ほど前倒しし、8カ国・地域から輸入する全3万トンが落札された。倍率は約2.7倍だった。
MA米は、世界貿易機関(WTO)協定に基づき関税をかけずに輸入するコメで、年間約77万トンを仕入れる。このうち最大10万トンが主に主食用となり、複数回の入札を経て、9月以降に輸入される見通しだ。
産地別では、米国が2万5541トンと最も多く、豪州が1500トンと続いた。品種別では国産の主食用米に近い中粒種が約8割を占めた。昨年収穫した古米が大半を占めるという。外食や中食、スーパーで取り扱われる見通しで、全体のうち1割は米菓など加工用に使われる。
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